【古事記が秘めたスサノヲの謎を解く! 著:鎌田東二・羽賀ヒカル】
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神道学者・鎌田東二が、神道研究家・羽賀ヒカルに生前託した最後の対談、いよいよ終結!
伊邪那美の死、黄泉の国、三貴子の誕生、そしてスサノヲから出雲国までを語る。
>>第一弾『古事記の封印を解く!鎌田東二×羽賀ヒカル』はこちら
著者・羽賀ヒカルよりメッセージ
日本神話には、大きく二つの系統があります。
一つは天津神(あまつかみ)と呼ばれる伊勢の神々。
アマテラスオオミカミを中心に、大和の地で〝国家としての日本〟を形づくりました。
そしてもう一つが、国津神(くにつかみ)。
かつて出雲の地を治めていながらも、天津神に国を譲った一族です。
わたしたち日本人の中には、この天津神と国津神どちらの精神性も流れているのですが…
今回は、スサノヲ・オオクニヌシといった「出雲」を象徴する神々にスポットライトを当てました。
偶然か、必然か…
故・鎌田先生は、よくご自身を〝スサノヲの子分〟だと称されていました。
鎌田先生にとって、古事記とは単なる研究の対象ではなく、人生そのものと深く重なっていたのでしょう。
この本が鎌田先生の最期の一冊となりましたが、先生の人生が「出雲」で結ばれたのも、また不思議なご縁です。
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この本では、単に古事記や出雲神話の知識を学ぶだけではなく、〝読んでいるうちに、魂がアツくなる〟一冊を目指しました。
日本人の精神の源流のひとつである「出雲魂」とは何なのか。
スサノヲは何者なのか。
なぜ古事記にスサノヲが描かれたのか。
スサノヲからオオクニヌシへ受け継がれたものは何だったのか。
鎌田先生と語り合ったことや、わたしが師匠・北極老人から教わってきたことの一端を、この本に記しました。
また、「あとがき」では鎌田先生の「辞世の句」も収録しています。
ぜひ、本書から「出雲魂」を感じていただけたら幸いです。
日本人のルーツが眠る『古事記』
『古事記』を読むということは、感性を養い、信仰心を育てることにつながります。
この世界を美しいと感じ、天や神を信じる心を養ってくれる。
ひとが人生で最初に学ぶべきことが、『古事記』には示されているのです。
今回は、前作『古事記の封印を解く!』のつづきである、イザナミノミコトの死から出雲神話までを収録。
『古事記』に親しみがある方も、はじめて読むという方も、どちらもお楽しみいただける内容となっております。
目次
まえがき「古事記は魂のふるさと」
第一章 はじまりとしての“死” 〜伊邪那美の死と黄泉の国
リアルな表現の中のシンボルを読み解く
身体部位と八神の結びつき
黄泉国での黄泉戸喫と八雷神
禁忌と恥の概念
死体から生まれる神々と「恥」の感覚
第二章 男性性の弱さと女性性の強さ 〜黄泉の国からの脱出
リアルな表現に込められた象徴性
〝見るな〟のタブーは世界共通か
男女関係だけでは人生を癒やせない理由
日本人独特の「辱」という感情
第三章 宇宙創生の流れを秘めた神話 〜禊と祓い
災いを断ち切る手続きとしての神事
浄化と成長のプロセス―禍津日神と直毘神
その正体が分からない、謎の神
海の神―綿津見神・筒之男命
天照・月読・須佐之男が生まれた場所の意味
三神の象徴と日本神話のクライマックス構造
第四章 人間にとっての三貴神 〜天照、月読、須佐之男
須佐之男の旅立ち―海を司る神の物語
神の生まれが、その性質をも左右する
姉と弟との人間的な関係性
二神の誓約は後出しじゃんけんだった
須佐之男の暴走と天照の岩戸隠れ
男性性の理不尽な暴走が破壊を呼ぶ
窮地を脱するためにとった神の方策
多くの神々が引き受けた数々の役どころ
危機的状況から脱出するためには
古事記で描かれる、神々の身体性
神道思想の根源が眠る古事記
第五章 神話の中の「死と再生」
死が新たな生を生む
産霊の働き―いのちの変容
古事記の場面設定の見事さ
八俣遠呂智神話に隠された意味
須佐之男と大国主、二つの男性性
物語に彩りを添える道具の役割
現代につながる須佐之男神話―古事記が伝えるメッセージ
第六章 古事記出雲編
出雲を軸とした神々の姿
大国主、五つの御名が示す「リーダーの修行」
「日本海神族」と「太平洋神族」の統合
出雲魂の特質―「癒し」と「復活」
須佐之男の試練と「生命の神器」の継承
出雲精神の甦り
能登半島地震と、出雲魂の覚醒
あとがき「出雲魂はよみがえる」

東洋思想・神道研究家。大阪府立大学卒。15歳のある日、師である「北極老人」に出会い、神道、占術、東洋思想の実践と探求をはじめる。現在はセミナーや各種メディアで、幸せに生きるための神道を伝えている。オンラインコミュニティ「ゆにわ塾」では講師を務める。YouTube「神社チャンネル」では「日本人の心に火を灯す」を合言葉に、神道から社会情勢まで幅広いジャンルで心が熱くなる情報を発信中。

國學院大學 文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。古事記などの神話に親しんで育つ。京大こころの未来研究センター教授、上智大グリーフケア研究所特任教授などを務める傍ら、「神道ソングライター」と称して200曲以上を作詞作曲し、各地でライブを行った。2025年5月30日逝去。享年74歳。
