神社やお寺に入った瞬間、空気がふわっと変わる感覚を味わったことはありませんか?
あるいは、ある場所に入っただけで、なぜか心が静まったり、逆にざわついたり。
理屈では説明できないけれど、たしかに感じる。
今回は、そんな〝何か〟の正体と、「音」の関係について書いてみます。
前回までは、音や振動について科学の視点も含めて書いてきました。
今回は加えて、古来の人々が直観的に捉えていた「見えない世界について」を中心に、少し抽象度を上げて、哲学や神秘の視点から踏み込んでみたいと思います。
連載のタイトルにもある「人生を変える」というテーマについても触れてまいります。
万物は振動している
近代科学が発展していくなかで、ひとつ、誰もが認めるようになった事実があります。
それは
「この世界に存在するあらゆるものは、振動している」
ということです。
机も、椅子も、わたしたちの身体も、原子レベルで見れば常に振動している。
固いコンクリートの壁ですら、目では見えないスピードで揺れ続けているのです。

そして、それぞれの物質は、固有の「周波数」を持っています。
ピアノの「ド」の音に決まった周波数があるように。
岩には岩の、水には水の、人間には人間の周波数がある。
わたしたちが「色」として見ているのも、じつは特定の周波数の電磁波です。

赤い色を見ているとき、わたしたちの目は、約430兆ヘルツの振動をキャッチしています。
紫色なら、約750兆ヘルツ。
その可視光線の外側にある色は、見えていません。
空間中を飛んでいる「見えない波」が沢山あるのですね。
では、この話がわたし達の人生に、どのように関係してくるのでしょうか。
西洋哲学の〝流出〟という考え方
ここで少し哲学の話をさせてください。
西洋に「流出思想(エマナティズム)」と呼ばれる考え方があります。
3世紀のギリシャの哲学者プロティノスが体系化したもので、新プラトン主義の中心的なアイデアです。
これは簡単に言うと、こんな世界観です。
宇宙の根源には、「一者(いっしゃ)」と呼ばれる完全なる存在がある。
そこからエネルギーが、泉のように湧き出して、流れ出てくる。
まず、「知性(ヌース)」の世界が生まれる。
次に、「世界霊魂(プシュケー)」の世界が生まれ・・・
最後に、わたしたちが知っている物質世界が立ち現れる。

つまり、目に見えない上位のエネルギーが、段階的に降りてきて、物質という形になっていく。
これが、流出思想の考え方です。
形は、振動を発している
この流出のエネルギーは、特定の「形」をとって現れてくる、と古来から言われてきました。
目に見えない世界と目に見える世界は表裏一体である、という考え方ですね。
これを物理現象として実証した、有名な実験があります。
18世紀ドイツの物理学者、エルンスト・クラドニという人物がおこなった実験です。
彼は金属の板に砂を撒き、その縁をバイオリンの弓で擦りました。
すると、おどろくべきことが起きました。
ランダムに撒かれていたはずの砂が、特定の幾何学模様に整列したのです。
円、星、花のような形。
振動の周波数を変えると、模様もまた、別の形へと瞬時に変わっていきます。
これが、「クラドニ図形」と呼ばれる現象です。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/クラドニ図形
そして20世紀になって、スイスの科学者ハンス・ジェニーがこの研究を発展させました。
水や粉末に特定の音をあてて、その変化を撮影したのです。
すると、低い周波数のときは単純な渦が。
高い周波数になるほど複雑で美しい花や曼荼羅(まんだら)のような形が。
周波数に応じて、流体のなかに形が浮かび上がってきました。
つまり、音(振動)には形をつくる力がある、と言えるのではないでしょうか。
これをもう少し広げて解釈すると、自然の景色でもこの現象が見られます。
たとえば、山脈や川、海、土地の形。
これらも「ある見えない振動が形になった」と捉えることもできるのです。

形を使う古来の知恵
クラドニ図形が示すように、物理的な「音」は「形」を作り出します。
そして、この「振動が形をつくる」という法則は、目に見えないエネルギーや意識の世界でも同じように働いています。
古来の人々は、それを感覚として知っていました。
たとえば、ヨガや仏教における「ムドラー」。
これは手と指で特定の形をつくる、いわゆる「印(いん)」のことです。
それぞれに意味があり、特定の意識の状態やエネルギーを呼び起こすとされてきました。
よく知られているものに、「チン・ムドラー」があります。
親指と人差し指の先を合わせて、ほかの指はゆるく伸ばす形。

こういった瞑想中のひとの写真などで、目にされたことがあるのではないでしょうか。
これは、宇宙の意識と個人の意識を結びつける形だと言われています。
親指が「神性」、人差し指が「自己」をあらわすそうです。
ヨガを実践しているひとたちは、ムドラーによって心の状態が変わることを、長い歴史のなかで経験的に知ってきました。
風水もまた、形のちからを使う知恵です。
家のかたち、部屋の配置、家具の向き。
それらが「気」の流れを変え、住むひとの運勢に影響を与えると考えられてきました。

たとえば、八角形の鏡(八卦鏡)は、邪気をはらう力があるとされます。
五重塔のかたちは、地・水・火・風・空という五大要素を象徴し、そのエネルギーを集めると言われています。
神社の本殿のかたち、鳥居のかたち、しめ縄のかたち。
すべて、〝かたち〟が意味を持っているのです。
これは、長い長い時間をかけて磨きあげられてきた、形と振動の知恵だと感じています。
行動もまた、振動を生む
さらにおもしろいのが、この「形と振動の関係性」は「動き」にも当てはまる、ということです。
たとえば、感謝の気持ちを込めて、丁寧にお辞儀をする。
そのときの身体の動きそのものが、特定の振動として周囲に放たれている、というイメージです。

逆に、雑に動けば雑な振動が、急いで動けば急いだ振動が、放たれてしまう。
これを体現しているのが、茶道や武道、書道などの「道」の文化なのだと思います。
「型(かた)から入る」とは、よく言われる言葉ですが・・・
それは外見を整えるためではなく、特定の振動を生み出して、空間に発するためでもあるのです。
形は、振動を集める
ここまで、形や動きが振動を「発する」という話をしてきましたね。
しかし、形には、さらに大事なはたらきがあります。
それが、特定の振動を「集める」はたらきです。
たとえば、神聖幾何学と呼ばれる、古代から伝わる図形があります。
「フラワー・オブ・ライフ」「メタトロン・キューブ」「シュリ・ヤントラ」など。

これらの図形は、特定のエネルギーを集めるアンテナのようなはたらきをすると言われてきました。
そして、興味深いことに、これらの図形と、先ほど説明したサイマティクスの実験で現れる図形が、しばしばぴたりと一致するのです。
つまり、特定の振動がつくる「形」を、古代のひとたちは直観で見出し、図形として残してきた。
その図形をふたたび物質世界に置くことで、もとの振動を呼び戻すことができる。
じつは、ゆにわマートでも、この〝かたち〟と〝振動〟の秘密を使っている商品があります。
そのうちの1つが、こちらのトリニティ・ワインです。

これは、わたし達の師・北極老人が書かれた、特別な図形のラベルを貼っているワインで、さらにSIRIUS開発者のY氏がワイン専用の音楽をワインに聞かせています。
それによって、元のワインの香りが一層引き出され、神聖な雰囲気を放つワインとなりました。
自然界が生み出すかたち
こうした特殊な形状には、さまざまな種類がありますが、自然界でよく見られるシンプルな形が「六角形」です。
蜂の巣や、雪の結晶、亀の甲羅、水分子の構造、玄武岩の柱状節理、ベンゼン環(多くの有機化合物の基本となる構造)。
おどろくほどたくさんの場所で、六角形が現れます。

なぜ、自然はこれほどまでに六角形を選ぶのでしょうか?
それは、もっとも効率がよく、安定しているから、と言われます。
六角形どうしは、すきまなくぴったりと組み合わさり、強い力にも耐えます。
そして、これはあくまでわたしの感覚も含めての話ですが・・・
六角形には、自然界そのものが持つ「調和の振動」のようなものが宿っているのではないか、と思うのです。
何百万年、何億年という時間をかけて、自然界がくりかえし選び続けてきた形。
そこには何かしらの理由があるのだろうな、と感じます。
SIRIUSシリーズに込められた、形の知恵
ここまでの話を踏まえて、わたしたちが扱っているスピーカーの設計について、少しお話しさせてください。
SIRIUSシリーズの最上位モデル「ミラキュルーズ サウンドシステム(画像上)」、そしてSIRIUSオプション品の「ハイエンド広域スピーカー(左下)」「マインド・ボディ・レゾネイター(右下)」。

これらのスピーカーの形も、正六角形(ヘクサゴナル)を基本としたデザインになっています。
開発者のY氏が、自然界が選び続けてきた六角形に意味を感じ、意図的にこの形を採用しています。
(「SIRIUS響」本体は正六面体ですが、こちらも自然界で、塩の結晶やパイライトなどの鉱物に見られます。)
そして、ミラキュルーズの本体素材には、最高級のフィンランドバーチ材を使用。
内部は「くり抜き構造」になっていて、まるで楽器のように設計されています。

つまり、形状だけではなく、素材や構造など、そのすべての「形(目で見えるもの)」が、自然界の振動の法則に沿って組みあげられている。
ここまでのコラムを読んでくださっている方であれば、これがどれほど大事なことか、ご理解いただけるのではないでしょうか。
出てくる音そのものの「波形」が違うだけでなく、スピーカーという「形」自体が、調和の振動を発している。
そして、その形は、まわりの空間から良質な振動を集めるアンテナとしても、機能しているわけです。
スピーカーを持っているお客さまからは
「音楽を鳴らす前に、スピーカーを置くだけでも、空間の雰囲気が変わりました!」
というお声をいただくこともあるのですが、それは以上のような理由があるからかもしれませんね。
質の良い振動を、全身に取り込む
ここまでお伝えしてきたことを、少しまとめてみます。
目で見える世界の物質は、わたし達を含めて、特定の振動(周波数)から生まれている。
そして、その形や動作が、また新たな振動(周波数)を呼び寄せている。
だからもしも、悪い質の音を聞き続け、雑な言動をおこない、部屋や職場を散らかしていたら・・・
その雑然(ざつぜん)とした周波数によって運が悪くなるのは、ここまでの仕組みを分かっていると当たり前のように思えてきます。
過去にも書いてきた通り、わたし達が浴びるべき、そして発すべきは「質の良い振動」。
まずは質の良い振動を、できるだけ多く、全身に取り込む。
それによって、心身を整えたり、日常に良い現象を引き寄せていくこともできるのです。
SIRIUSシリーズには、その振動をダイレクトに、全身で受け取るためのオプションがあります。
それが、先ほども少し話題に出しました「SIRIUS専用 マインド・ボディ・レゾネイター(以下:レゾネイター)」です。

振動をダイレクトに伝えるスピーカー
これは、ふつうのスピーカーとは少し違って振動板(コーン紙)がありません。
それなのに、どうやって音を出すの?と思われるかもしれませんが、このレゾネイターは「身体に当てて使う」スピーカーなのです。
本体を身体に当てると、音楽の振動がダイレクトに身体に伝わってきます。
振動板の代わりに、「身体」そのものを使って音を鳴らす、と表現するとイメージしやすいかもしれません。

これがなぜ良いのかというと、Vol.2でお伝えしたとおり、音は空気よりも固体や水の中を進む方が早いため、空気を経由するよりも、音が効率よく全身に響く体感を得られるからです。
実際に使ってみると、おもしろい体験ができます。
本体を身体に当てたとき、耳から聞こえるというより、〝身体の内側から音が鳴る〟ような感覚になるのです。
まるで自分がスピーカーになったように、身体中の細胞が振動して、内側から音が聞こえてきます。
スタッフのひとりは、「音楽が内臓に直接語りかけてくる感じ」と表現していました。
お客さまからは
「寝る前に当てていたら、いつの間にか深く眠ってしまった」
というお声もいただいています。
これは、質の良い振動が身体のすみずみまで届いて、緊張がほどけていくからなのかもしれません。
「でも、どんな音楽を流したらいいの?」という方も、ご心配なく。
レゾネイター専用に作成していただいた、Y氏によるオリジナル音源もお付けしています。
大自然の中でライブ収録された音源で、この振動が身体にダイレクトに響くことで、まるで自然の一部になったかのような体験をしていただけます。
ちなみに、レゾネイターのおもしろい使い方として、本体のうえに水を置く、という方法があります。

(この使い方をする場合は、本体に水をこぼさないようにお気をつけください。)
あるスタッフは、コーヒーを淹れるときに使う水を、しばらくレゾネイターの上に置いて音楽を聞かせておく、と話してくれました。
すると、コーヒーの味がまろやかになるそうです。
この原理を科学的に証明するのは難しいのですが、わたし達は何度も実際に体感として感じています。
水は、振動を受けやすい媒質なので、レゾネイターから発される良質な振動が、水の状態に何らかの影響を与えているのかもしれません。
身体や液体に直接、振動を入れることで、その振動が持つ情報を細胞の隅々まで浸透させ、現実化させることができる。
そんな特別なサウンドシステムが、レゾネイターです。
既にSIRIUSをお持ちの方は、この機会に追加してみてはいかがでしょうか。
(SIRIUS本体と同時に接続して、SIRIUSのレゾネイターの両方から同時に音を出すことも可能です。)
SIRIUSをお持ちでない方もSIRIUS響本体とあわせて、ぜひ。
おわりに──見えない世界に想いを馳せる
さて今回は少し神秘的な領域まで踏み込んで書いてみました。
SIRIUSシリーズは自然界が選んだ「形」と自然界が紡いできた「振動の質」を、現代の技術で最大限再現したものです。
質の良い振動と一体になることで、わたしたちの身体は、調和がとれた自然な状態を思い出していきます。
その積み重ねが、人生そのものの質も変えていくのではないでしょうか。
まるで目では見えない振動が、目で見える世界や現象を創造していくように・・・。
それでは、今回は以上です。
読んでくださって、ありがとうございました。
