こんにちは。
ゆにわマート店員のあんちゃです。
みなさんは、普段香水をつけたり、柔軟剤の香りを気にしたり、
〝香り〟を意識することってありますか?
実は、人の記憶や感情には、香りが密接に関係するそうで・・・
今回はその秘密に迫ってみたいと思います。
〜店員紹介〜
- あんちゃ
学生時代に、不摂生の極みのような生活をしていたところから肌荒れに悩み、あらゆるスキンケアを試してきたオタク。ブロガーを経てゆにわマートのライターとして活動中。
- セイラ
梅の聖地・和歌山で生まれ、梅を愛し、梅に愛された男。オリジナル梅ブランド「寿」の製造をしながら、YouTuberを経てゆにわマート商品愛に溢れる発信をしている
天然の香りと化学的な香り
あんちゃ:最近、ゆにわマートで扱っている香水を持ち歩くようになってから、「心地いい香り」に包まれるって幸せだなぁ〜と感じるようになったんだけど、逆に「イヤなにおい」にも敏感になってきたんですよね・・・
↑ゆにわのオリジナル香水「六龍香水」
せいら:「イヤなにおい」には確かに敏感になってくるよね。僕は最近、デパートとかで歩いてるだけでも、「この香りきついなぁ」ってなることが増えました・・。
あんちゃ:芳香剤とか化粧品に含まれる化学香料って、鼻がツーンとするものも多いよね。
せいら:そうそう。多分、これ共感する人多いと思う。一見、いい香りに感じるんだけど、ずっと嗅いでたら頭が痛くなってきたり、気持ち悪くなってきたりする。
あんちゃ:しかも、一度そのにおいを嗅いだら、「あ、このにおいはこの商品だ!」とか「この香りはあのブランドの香水だ!」とか、良くも悪くも、記憶に焼きつくんですよね。
せいら:わかります。実は、香りって五感の中でも最も感情を動かすって言われてて、一説によると、人間の感情の75%は「香り」によって影響を受けているらしいです。だから、香りを嗅いだだけで、青春時代を思い出したり、切ない気持ちが蘇ってきたりしやすいんだよね。
あんちゃ:そうなのか!確かに、道を歩いててローズの香りがしたら、「高校の友達が使っていたシャンプーと一緒だ」って、その子のこと思い出したりします。
せいら:香りってそのまま、その人の印象に繋がったりするぐらい強烈だから。でも、その香りにも化学的に作られたものと、天然成分で作られてるものがあって、今僕たちが日常で嗅いでいる香りのほとんどは「化学の力で合成された香料」。つまり自然界には無い香りなんだよね。
あんちゃ:なるほど。自然にない香りだから、敏感な人とかは、気分が悪くなったりしちゃうんだね。逆に、山に行って、草花の爽やかな香りに包まれたときは、思わず深呼吸しちゃうよね。
せいら:実際、化学香料は体に良くないことがわかってきて、天然の香水や芳香剤をこだわって作るメーカーも増えてきてるよね。そこで今回は、香りのスペシャリストに話を聞いてみようと思います。
- 調香師/山田夕夏 プロフィール
調香師になるまで、香水を使ったこともなく、香りに一切興味がなかったところから、師匠・北極老人の一言がきっかけで香りの世界へ。すぐにアロマテラピー検定2級、1級を取得。数多くの香りの達人の門を叩き「香りで空気を再現する」という独自の調香スタイルを確立する。主に、占い「六龍法」をベースにした香りや、全国の神社を香りで表現する「神社の香り」を作っている。
あんちゃ:わたしたち、最近「香り」に関心があって、もっと勉強したいなーと思ってたんです。
ゆにわマートで扱ってる香りは、全て山田さんが調香されているとのことですが、やっぱり「香り」が与える影響が大きいからこそ、注力されてるんですよね。
山田:そうです。「香り」って、記憶とセットで結びつくんです。脳の仕組みとか、詳しく言えばいろいろあるのですが・・・。
たとえばゆにわでは、〝神社参拝〟を大事にしていて、その神社の空気感をイメージした「神社の香り」を作っているんだけど、その香りを吹きかけたときに、ふとその神社の雰囲気を思い出したり、清々しい気持ちになれたりするんですよね。
山田:神社に行った時の記憶って、しばらくしたら忘れてしまうことが多いけど、〝香り〟とセットだと、参拝した時の清々しい空気であったり、その時の気持ちが一緒によみがえってくるんです。
せいら:なるほど・・!香りと「良い記憶」を結びつけることで、たとえ日々の忙しさに飲まれそうになっても、その香りで〝良い状態の自分〟や〝心地よい空気〟を思い出せるわけですね!
山田:うんうん。良い記憶・良い空気を思い出すには、なるべく植物や花など、「自然の香り」が良いのですが、今って、どこもかしこもアスファルトに囲まれてて、本物の「自然な香り」になかなか出会えないですよね。
「ローズ」ってどんな香り?と聞かれた時に、柔軟剤の匂いが「ローズ」だと思っている人も多いですし。
あんちゃ:ちょっと前までのわたしみたい。
山田:だから、ゆにわの香りは、天然香料を使うことで、「本物の香り」を知ってもらいたいなと。
↑すべて天然の精油を使っています
山田:わたしが調香師になってよかったなと思うのは、「世界はこんなにいい香りに包まれてたんだ」って気づけたことで。春になれば、たんぽぽのにおいや桜の香りが漂って・・・四季の美しさを知れたのです。
香りを知ることで、そういう、目に見えない世界をもっと感じられるようになるんです。
せいら:四季の香り・・・全然意識したことなかった・・・。世界が広がりそうです!!
あんちゃ:天然香料だけを使うっていうのも、こだわってますよね。
山田:天然香料っていうのは、植物たちのエキスを使っているんだけど、これがすごく大変で。
たとえばミカンって、その〝収穫年〟や〝個体〟によって、甘みが強かったり酸味が強かったりしますよね。
香りにもそのまま反映されるので、同じシリーズの香りだとしても、全く同じにはならないんです。繊細微妙な調整が必要になるときも多いですね。
あんちゃ:自然のものを使うがゆえに、その時その時で絶妙に違う香りに仕上がるんですね。
山田:自然界に固定化されたものはないし、生命は絶えず移り変わるものだから、その〝ゆらぎ〟こそが醍醐味で、そこもぜひ楽しんでもらいたいなと。
せいら:ちなみに、山田さんイチオシの香りってあるんですか?
山田:全部、思い入れはあるけれど、一つ選ぶとしたら『月の魔力』です。
山田:師匠である北極老人(以下:先生)と一緒に作った思い出の香りです。その時、先生からは「青っぽい香りがほしいね」と言ってもらっていたんだけど、「青っぽい香り!!?」って初めはよくわからなくて・・。
せいら:香りに色・・?
山田:そう思いますよね。(笑)
わたしも「青って何?!香りを色で判別するの?!」って感じでした。でもその時から〝視覚で香りを判断する〟って視点が自分の中で生まれて・・
山田:香りをつくるときは、風景や、ビジョンが必要なんだ、ってことがわかったんです。。それに沿って香りの〝色〟が決まるんだ・・って。
今も、その時の学びを大事にしながら調香をし続けてて、、だから、「月の魔力」はすべての香りの土台みたいなものなんです。
あんちゃ:「月の魔力」、すごく幻想的な香りで、うっとりします・・。そんな思い出があったとは・・・!
せいら:山田さんは、どういうときに香りを使うんですか?
山田:これおすすめなんですけど、「お守りがわりに玄関に置く」ですね!いってきますの時、ただいまの時にシュッとしたり。あとは、寝る前に枕元にシュッとして、いい香りに包まれながら眠ると、ぐっすり寝れます。
あんちゃ:それいいですね!わたしもマネしよう!
山田:ぜひ。今後もいろんな香りが登場すると思うので、楽しみにしててください。