アルリアワイン赤 2020 The Special ─ 5つの味わい方

アルリアワイン赤 2020 The Special ─ 5つの味わい方

こんにちは、ゆにわマートスタッフの佐藤想一郎です。

佐藤想一郎

前回のコラムでは「音」についてお話ししましたが、今回は赤ワインのお話をさせてください。

テーマは、アルリアワインの2020赤。

ゆにわマートで扱っているワインの中でも、とりわけパワフルなこの一本を、いかに味わうか、というお話です。

あまり飲み慣れていない方も、普段からワインを飲まれている方にも、おすすめの内容です。

このコラムを読み終わる頃には、きっと一杯飲んでみたくなっているかもしれません。


はじめて飲んだとき、おどろきましたか?

アルリアの赤ワイン「2020 The Special」をはじめて口にされた方の中には、そのインパクトに驚いた方もいらっしゃるかと思います。

「想像していたより、スパイシー」──そう感じられることも、けっして珍しくはないです。

じつは、わたし自身もはじめて飲んだとき、その力強さにおどろきました。
普段慣れ親しんでいるワインとは、明らかに「別のもの」だったからです。

ただ、ここでひとつ、お伝えしたいことがあります。

アルリアの赤2020は、単に「クセの強いワイン」なのではなく、これが本来の自然なワインの1つの姿だということです。


7,000年の伝統が生んだ本物

アルメニアでは、約7,000年前の醸造所の遺跡が発見されています。

アルリアワインは、その太古から受け継がれてきた伝統製法を、いまも忠実に守ってつくられています。

一切の農薬を使わない自然農法。
酸化防止剤を使わず、滅菌のための加熱もしない。
オーク樽で熟成したあと、上澄みだけを静かにボトリングする。

これは、現代のワインづくりとは、根本的に異なる発想です。

人間の都合で味を「調整」するのではなく、自然と人の手仕事によって「生まれてくる」ワイン。

だからこそ味わいに妥協がなく、その年の気候、土壌のエネルギー、ぶどうの生命力──すべてがそのまま凝縮されているのですね。

アルメニアのワインづくりの風景

しかも2020年は、隣国アゼルバイジャンとの紛争があり、ぶどう畑が前線地に位置していたため、収穫は困難をきわめました。
例年よりもはるかに少ないぶどうを、特別な思いを込めて仕上げた、まさに名前どおりの「Special」なヴィンテージです。

アルメニア現地のひとたちからすると、このくらいパワフルなワインこそが「本物」であり、管理されて作られた国際品種のワインのほうが「ひよわだ」と言うほどなのだそうです。

つまり、2020年の強烈さは、大自然と伝統がつくり出した、ワイン本来のエネルギーそのものなのです。


味わいが変わる、5つの飲み方

とはいえ、そのパワフルさを受け止めるのは、最初は少し戸惑うかもしれません。

そこで、2020年の赤をより深く楽しむための、具体的な飲み方を5つご紹介します。
どれかひとつを試していただくだけでも、味わいの印象はだいぶ変わるはずですよ。


1. 空気に触れさせる(エアレーション)

アルリアの赤2020は、一般的なワイン以上に、空気との接触で味わいが大きく変化すると感じます。

開けたては、もっともインパクトの強い状態ですが、コルクを抜いた状態で1〜2日ほどおいておくと、味がかなり落ち着いてきます。

すぐに落ち着かせたいときは、グラスに注いでしばらく置くか、スワリング(グラスをゆっくり回すこと)を多めにしてみてください。

じつは、ゆにわのイベント「Bon vivant uniwa」でワインをお出しするときも、事前にコルクを開けて空気に馴染ませてからお出ししています。

グラスに注がれたワイン

製法の違いもあり、一般的なワインとは「生きものとしての振れ幅」が大きいのだと思います。
時間とともに表情が移り変わっていくのは、まさにその証(あかし)。

一度にすべて飲み切らず、日をまたいで変化を追いかけてみるのも面白い飲み方です。
開けたて、翌日、その翌日と、同じボトルなのにまるで別のワインのような表情を見せてくれることがあります。


2. 少量ずつ、エネルギーとして飲む

少し変わった提案ですが、アルリアの赤を「天然のエナジードリンク」として捉える飲み方もあります。

少量をちびちびと、飲む。

一般的な「ワインの楽しみ方」とはイメージが違うかもしれませんが、ほんの少し口に含むだけでも、からだの奥からじんわりと元気が湧いてくるような感覚があります。

「味を楽しむお酒」としてだけではなく、「からだに自然のエネルギーを入れる」という視点で向き合ってみると、このワインの見え方がだいぶ変わるかもしれません。

一般的なお酒のイメージとは少し違いますが、だからこそ新鮮な発見があると思います。


3. 食事と合わせる(ペアリング)

単体で飲むと強く感じる酸味も、食事と合わせると印象がぐっと変わります。

味付けをしっかりしている洋風肉料理との相性はもちろんですが、もっと手軽に楽しみたい方は、チョコレートや良質なナッツ、チーズなどと合わせてみてください。

ワインと食事のペアリング

ワインの力強さを、食べものがやさしく受け止めてくれるような、そんな感覚を味わっていただけると思います。

また少し意外かもしれませんが、ゆにわマートで取り扱っている中国線香シリーズの香りとのペアリングを楽しんでいただくこともできます。

アルリアの赤ワインは、中でも「妙玄」の中国線香の香りとの相性がよく、少しふわっとするような、独特の広がりを体感していただけますよ。

中国線香「妙玄」

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4. 温度を少し上げてみる

アルリアの赤2020は、冷やしすぎると酸味がガツンと前に出てしまいます。

ところが、17〜20度くらいまで、ワインの温度を上げてあげると、その酸味がふしぎと「うまみ」のように感じられることがあるのです。

感じ方には個人差がありますが、ゆにわのワインの中でも、温度による変化がとりわけ繊細なワインと感じます。

もしインパクトが強すぎると感じる場合は、冷蔵庫から出してすぐではなく、しばらく常温に置いてから飲んでみてください。

ほんの少しの温度の違いで、まるで別のワインのように感じることすらあります。


5. 料理に使う

最後にもうひとつ、少し視点の違う楽しみ方をご紹介します。
それは、アルリアワインを「料理に使う」という方法です。

たとえば、開けてからかなり時間が経ってしまったボトルがあったとします。
飲み頃を過ぎてしまったかな、と感じることもあるかもしれません。

そのような時は、そのワインを思い切って煮込み料理やソースに少し加えてみてください。
いつもの料理が、一気にエネルギーをまとったような仕上がりになります。

アルリアの赤2020は、自然農法と伝統製法で生まれたワインですから、そこに込められた生命力は、時間が経っても失われるものではありません。

飲むだけがワインの楽しみ方ではなく、料理を通して、そのエネルギーをまるごといただく。

そんな贅沢な使い方も、このワインならではだと思います。


「本物」と向き合う時間

以前のコラムでも触れましたが、ワインの味わいは「関係性」で変わります。
どんな場所で、どんな気持ちで、誰と一緒に飲むのか。
それによって、同じワインでもまったく違ったものになります。

アルリアの赤2020は、自然のエネルギーがぎゅっと凝縮されているぶん、飲み手の状態がそのまま映し出されるようなワインだと、わたしは感じています。

だからこそ、飲む前にほんの少しだけ、自分自身を整えてみてください。

深呼吸をする、散歩をする、静かに座る──それだけでも、感じ方が変わります。

ワインと向き合う時間

グラスに注いだワインの前で目を閉じて、まるで瞑想かのように、香りを感じ、ゆっくりと口に含む。

7,000年の歴史と、紛争の中でも守り抜かれたぶどうと、つくり手の祈りのような思い。
その背景を感じながらの一杯は、きっと忘れられない体験になるのではないでしょうか。

ワインとは、ただ「飲む」ものではなく、背景ごと「味わう」もの。
アルリアの赤2020は、その感覚をもっとも強く教えてくれるワインだと思っています。

空気に触れさせ、温度を整え、お気に入りの食べものと合わせて──ぜひ、ワインとの時間を、楽しんでみてください。


𝒲𝒾𝓃ℯ 𝒰𝓃𝒾𝓌𝒶(ワインゆにわ)で味わう

さて、ここまでご自宅での飲み方をご紹介してきましたが、「最高の料理と一緒にアルリアを味わってみたい」という方に、ぜひ(とても!)おすすめしたい場所があります。

𝒲𝒾𝓃ℯ 𝒰𝓃𝒾𝓌𝒶(ワインゆにわ)

𝒲𝒾𝓃ℯ 𝒰𝓃𝒾𝓌𝒶(ワインゆにわ)

── ゆにわが念願のビストロとしてスタートさせた、ワインが主役のレストランです。

ライトを落とした落ち着いた空間に、SIRIUSスピーカーから流れる響きのよい音楽がさりげなく流れる。

まるで本場フランスの小さなビストロに来たかのような雰囲気の中で、こだわりを尽くしたフランスの家庭料理と、世界屈指の希少なワインを楽しむことができます。

仔羊の7時間煮込み、冷燻のスモークサーモン、鴨のコンフィなど......一品一品がワインに合うようにつくられたお料理ばかり。

アルリアの赤2020のパワフルな味わいも、こうしたお料理と合わせることで、また違った表情を見せてくれますよ。

お一人でじっくりと向き合うのもいいですし、仲間と深い話をしながら楽しむのもいいですね。

𝒲𝒾𝓃ℯ 𝒰𝓃𝒾𝓌𝒶 は不定期営業となりますので、日程など詳しくはこちらのページをご覧ください。

それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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